01製品の特性、
薬効薬理
Product characteristics,
medicinal pharmacology

インターキャット®

製品の特性

  1. 01

    ネコカリシウイルス感染症と
    イヌパルボウイルス感染症に対する治療薬です。

    ネコカリシウイルス感染症
    食欲不振、元気消失、鼻汁、流涎、口内炎等の臨床症状の改善が認められました。
    イヌパルボウイルス感染症
    脱水症状、食欲不振、元気消失、下痢、嘔吐等の臨床症状の改善が認められました。死亡率の低下が認められました。
  2. 02

    インターフェロンは、元来生体内に存在する
    生理活性物質です。

薬効薬理

猫における薬効薬理

  1. (1)抗ウイルス作用

    ネコヘルペスウイルス(FHV)およびネコカリシウイルス(FCV)に対するネコインターフェロン(組換え型)(rFelFN)の抗ウイルス作用をネコ腎由来株化細胞CRFK細胞を使用して検討したところ、rFelFNはFHVおよびFCVによる細胞変性をそれぞれ34U/mLおよび80U/mLで50%阻止することを確認しました。さらに、rFelFNが培養細胞内の2’,5’-オリゴアデニル酸合成酵素(2-5As)活性を上昇させることを確認しました。また、猫3頭にインターキャット®5MU/kgを静脈内投与したところ、投与後8時間から4日目にかけて血球(白血球)内の2-5As活性が投与前の約10倍に上昇していることが確認されました1)。インターフェロン(IFN)の抗ウイルス作用は、2-5As活性の上昇を介しているとされており、これらの結果からインターキャット®が抗ウイルス作用をもつことが示唆されました。

インターキャット®投与による
ネコ血球(白血球)内の2-5AS活性の誘導1)

インターキャット®投与後日数

犬における薬効薬理

  1. (1)抗ウイルス作用

    3種のイヌ由来培養細胞(胸腺由来細胞Cf2Th細胞、腫瘍由来細胞A-72細胞、腎臓由来細胞MDCK細胞)にインターキャット®を10U/mL〜1MU/mLの濃度で添加し24時間後の細胞内2-5As活性の測定を行ったところ、いずれの細胞においても培養液中のrFelFNの濃度に依存して程度に差がみられるものの、2-5As活性の増加が認められ、Cf2Th細胞ではインターキャット®無添加の20倍以上に増加しました。また、ビーグル犬3頭にインターキャット®1MU/kgを静脈内投与したところ、3頭中2頭で投与6時間〜5日後に血清中の2-5As活性の上昇が認められました。これらの結果から、ネコ由来のインターキャット®が異種動物である犬に対しても抗ウイルス作用を有することが示唆されました。

  2. (2)細胞増殖抑制作用

    イヌ乳腺腫瘍由来の培養細胞を用いてrFelFNの細胞増殖抑制活性を検討した結果、rFelFNの濃度に依存した細胞増殖抑制活性が認められました2)

インターキャット®投与による
イヌ血清中の2-5AS活性の誘導

インターキャット®投与後日数(東レ株式会社 社内資料)

イヌ乳腺腫瘍由来MCM-B2細胞に
対する増殖抑制像2) (立山晋ら、第11回日本獣医学会、平成6年9月)