02有効性Effectiveness
ネコカリシウイルス感染症
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(1)臨床試験
ネコカリシウイルス感染症(FCI)の猫(43頭)にインターキャット®2.5MU/kgまたは5MU/kgを0、2、4日目の計3回静脈内に投与し、7日目に効果判定を行ったところ、流涎、食欲、元気等が先行して回復し、次いで口内炎、結膜炎、鼻汁、くしゃみ等が改善し、その後に全身状態が回復しました。
効果判定基準
著効 5日目までにすべての症状※が正常化したもの。 有効 口内炎が初診時より改善し、かつ3項目以上の他の症状が改善したもの。
または、口内炎が発症せず、他の5項目以上が改善したもの。やや有効 口内炎の改善はないが、4項目以上が改善されているもの。 無効 症状の改善がみられなかったもの。 悪化 症状が悪化したもの。 全身状態の悪化、脱水症状、食欲・飲水欲の減退、元気消失、下痢、嘔吐、鼻汁、くしゃみ、鼻端部潰瘍、呼吸様式の悪化、流涎、口内炎、結膜炎
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(2)再審査
再審査における有効性解析対象症例256例(1~5MU/kg)の有効率は85.9%でした。内訳は、1MU/kg群で85.7%(24/28)、2.5MU/kg群で86.9%(179/206)、5MU/kg群で77.3%(17/22)でした。
イヌパルボウイルス感染症
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(1)臨床試験
国内33病院において72頭のイヌパルボウイルス感染症(CPI)罹患犬に対し、インターキャット®1または2.5MU/kgを連日3回静脈内に投与し、死亡率、臨床症状※および白血球数の推移について評価を行いました。インターキャット®投与群は抗生剤および輸液などの対症療法を併用し、対照群21頭は対症療法のみ行われました。
※脱水症状、食欲・飲水欲の減退、元気消失、下痢、嘔吐、流涎、呼吸様式の悪化
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① 死亡率
インターキャット®投与群は、対照群と比較して死亡率が有意に低下しました。
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② 有効率(著効+有効例の割合)
効果判定基準に基づき評価を行った有効率は、2.5MU/kg投与群で71.4%、1MU/kg投与群で65.5%となり、ともに対照群と比較して有意に高く、インターキャット®投与による治療効果が認められました。
効果判定基準
著効 下痢が5日目まで、脱水症状、食欲、嘔吐が3日目までに改善し、かつ7日目にはすべての
臨床症状が正常に回復したもの。かつ、白血球数が投与前より2日目までに増加したもの。有効 下痢が7日目までに改善し、脱水症状、食欲、嘔吐が5日目までに改善したもの。
かつ白血球数が投与前より4日目までに増加したもの。やや有効 脱水症状、食欲、下痢、嘔吐の改善、白血球数の増加が認められたが、有効以下のもの。 無効 症状の改善が認められないもの。死亡例は3日目以降に死亡したもの。 悪化 治療開始時より症状が悪化したもの。死亡例は、2日目までに死亡したもの。 -
③ 白血球数の推移
インターキャット®投与群は、対照群と比較して白血球数の減少抑制と早期の増加を促進する傾向が認められました。
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(2)再審査
再審査における有効性解析対象症例97例(1〜2.5MU/kg)の有効率は71.1%でした。内訳は、1MU/kg群で75.0%(51/68)、2.5MU/kg群で62.1%(18/29)でした。