猫の慢性腎臓病
(CKD)の症状・原因
猫の慢性腎臓病(CKD)とは
猫の慢性腎臓病(CKD)は、かかるとさまざまなメカニズムにより腎機能が徐々に低下するのが特徴で、最終的には腎臓をはじめとした全身臓器の機能不全(多臓器不全)により死亡する不治の病です。CKDはどの年齢でも発生しますが、加齢にともない発生率が増加し、10歳以上になると3頭に1頭の割合でかかるといわれています。
猫のCKDでよく見られる症状
猫のCKDでは、一般に次のような症状が現れます。日常のきめ細かな観察がCKDの早期発見と早期治療につながります。
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おしっこの量が増える
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水を飲む量が増える
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毛につやがない
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皮膚の弾力がなくなる
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食欲のむら
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吐くことが増える
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⼝臭が強い
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便の出かたが不安定
(下痢・便秘) -
やせてくる
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寝てばかりいる
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元気がない
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歯ぐきや結膜※が白い
※結膜は白目(しろめ)とまぶたの裏側
を覆っている半透明な膜を指します。
猫のCKDの原因
猫のCKDの原因としては、老化、脱水、ほかの病気の影響、豊富なリンを含む食事(例:魚介類や肉類など)、毎年のワクチン接種など、さまざまな因子が考えられていますが、患者ごとに特定の原因を見つけ出すことは非常に困難です。
- ⽼化
- 脱⽔
- ほかの病気の影響
- 豊富なリンを含む食事
- 毎年のワクチン接種